キャリア・コンサルタント、キャリアカウンセラー 2級キャリア・コンサルティング技能士 毎田雄一 キャリアデザインオフィスマイダ

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自己分析のしかた
履歴書や職務経歴書・自己PR書を書いたり、面接で質問に答えたりするのは、あなたという人材を企業に売込むためです。そうしたプレゼンテーションを成功させるためにも、あなたの売込みのセールスポイントをあらかじめ整理しておく必要があります。これを、「自己分析」と言います。就職活動は自己分析から始まります。

あなたが企業に対して必然性のある応募をすることが大事

履歴書・職務経歴書・自己PR書などの応募書類に記入する項目や、面接で尋ねられる事柄は、すべて、あなたという人材の特徴・強みを応募先企業にアピールするためです。いい加減な答え方では、やる気を疑われかねません。そして、「私は御社のお役に立てる人材です」と分かりやすく伝えることが必要です。

それには、一本の太い柱が必要です。それが、「志望動機」そしてその一部としての「自己PR」です。そして、他の「趣味」「長所・短所」なども、柱とのつながりの中で語ると、相手に伝わりやすくなります。短い面接の時間の中、あるいは書類選考の中、伝えたい最大の事をはっきりさせ、それを補足するように他の事柄を語る、ということです。仕事から大きく離れて「趣味」や「気になるニュース」を語って、企業から「わが社じゃない方がよいのでは?」と誤解されないように。

<一例>

(志望動機)私は子供の頃からプラモデルや機械いじりが大好きでした。それが高じて、大学は工学部の機械科を選びました。卒業後に入社した企業では、生産技術部門に配属になり、5年間働いて参りました。機械を相手にする仕事は大きな喜びでしたが、やがて、ゼロから新しい機械を生み出す設計、そして将来は開発の仕事がしたいと思うようになりました。ビジネススクールへ通ってCADの資格も取りましたが、前の会社では設計の多くを外注化していたため、異動の希望が叶わず、やむなく退職いたしました。御社では、前職の機械に触れていた経験を活かして設計に従事したいと思います。将来は開発を任せられるくらいの設計技術者になることを目指して自分を向上させてゆきます。

(自己PR)ビジネススクールに通って気づいたのですが、CADを学ぶ人には、パソコン操作が好きな人や事務的な仕事だからやりたいという人が多くいました。私は、機械が好きで設計や開発の技術者になりたいからCADを学んだのです。その点は、他の人には見られない私の特徴です。

(趣味)プラモデルや機械いじりは今でも好きですが、最近はジグソーパズルに夢中です。細かいパーツを組み立てて完成させてゆくのは設計にも通じるのではないかと考えています。また、私には、もう1つの楽しみがあります。それは、ジグソーパズルを買いに行くときには、隣町の店まで自転車で行くことが習慣になっているのですが、自転車で遠出すると、とても気持ちがよく、ストレス発散や体力の維持にも役立っていると思うのです。

(何かに頑張った経験)大学時代、私は機械科でしたが、機械に加えてITの知識が必要だと、学生時代の私は考えました。そこで、私の大学は、ゼミを2つ取ることができたので、機械とITのゼミを掛け持ちしました。アルバイトや部活動もあったので、両立はとても大変でしたが、やり遂げました。その経験があったから、前職でも、忙しい仕事の合間を見つけてビジネススクールに通えたのだと思います。仕事は、同時に幾つものことを手掛けるものだということを前職で知りましたが、そうした経験がある私は、御社でも忙しい仕事を同時に処理してゆけると思います。

という具合に、他の人の真似ではなく、“自分にしか述べられないこと”を見つけるために、“過去・現在・未来の抱負”を具体的に整理してゆくのが「自己分析」です。


       学生は、「アルバイト」「部活動」「勉強のこと」などを加えよう。
       若い人は、「将来の夢」を加えよう。


「だから何?」「その根拠は?」など一段掘り下げて考えるのが大事

「趣味は映画鑑賞です」「やる気はあります」という答え方をしても、面接での会話はかみ合わないでしょう。

右上の図で示した項目を、書き出しながら、次のように整理してみましょう。

「長所・短所」:
   →「仕事でどう活かせるか?」
   →「どんな仕事のしかたをすれば、その長所が活きるのか?」
   →「それと応募先とがマッチしているか?」
   →「短所は今後どのように克服してゆくのか?」

「経験した仕事と実績」:
   →「仕事に関する実績は?」
   →「部署での役割に関しては?」
   →「委員会やサークルなどの仕事以外の役割は?」
   →「人間関係に関しては?」
   →「仕事に対する取り組み姿勢は?」
   →「自分が成長できた点は?」

「趣味」:
   →「それを通して得たことは何?」
   →「スキルは?人間関係は?成功体験は?」
   →「仕事にどう活かせる?」
   →「あるいは、ストレス発散・気分転換に役立つか?」

「健康・体力」:
   →「(自信がある・業務に支障が無いという)根拠は?」
   →「どんな自己管理に努めている?」
   →「自信があるなら仕事にどう活かしたい?」

「何かに頑張った経験」「自己啓発した経験」:
   →「なぜそうしようと思ったか?」
   →「どんな教訓が得られたか?」
   →「これからの仕事にどう活かせるか?」

「最近気になるニュース」:
   →「なぜ?どんな観点で気になるか?」
   →「その問題意識は今後の仕事にどう関連するのか?」

「将来の夢」:
   →「3年後?5年後?10年後?その先?」
     (新たな人や情報に触れると、いずれ変わります。)
   →「得たい仕事力は?」
   →「得たい資格は?」
   →「得たい役割は?」
   →「得たい人脈は?」
   →「どんな経験を積み上げてゆきたい?」


応募したいと思う企業や職種に合わせて自己分析を進めるうちに、自分の価値観の特徴に気づき、志望先が変わることもある。逆に、志望先がまだ見えない人は、自己分析を通して自分にふさわしい志望先を見出してゆこう。そうしてミスマッチを防ごう。

このように、自分で自分を分析してみることと合わせて、「客観的に自分がどう見えるのか」を知るために、知人に尋ねたり、職業適性検査などを受けてみるのもよい(ただし、職業適性検査の結果は自分勝手に判断せず、必ずキャリア・カウンセラーに解説を求めよう)。

キャリアデザインオフィス・マイダ への
お問合せは  ymaida4@aol.com または 
ymaida4@infoseek.jp


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