キャリア・コンサルタント、キャリアカウンセラー 2級キャリア・コンサルティング技能士 毎田雄一 キャリアデザインオフィスマイダ

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志望動機の考え方

履歴書や面接で必ず問われる「志望の動機」。それは、とても大事な項目です。

あなたが、なぜその企業・仕事を選ぶのか、あなたのやる気の度合いが試されます。応募先の採用担当者にとっては、あなたがその企業に対して「応募する必然性がある人」=「わが社の戦力になれる人」かどうかを知る、一番の手がかりが志望の動機です。あなたの長所や工夫した結果得られた成功体験などを、応募先企業や職種との関連の中で、語りましょう。

主語を「私」にして、あなたのやる気を伝えよう!

悪い例(自己PRではなく、評論家になっている)
御社は業界トップの企業であり、常に新しいことに挑戦してきました。これは、御社が他社に負けない技術力を持って品質を高めてきたことによるのだと思います。また、私は末永く働きたいので、御社のように大きくて安定している企業、教育制度が充実している企業は、とても魅力を感じます。さらに、私は、御社が掲げる“環境に優しい”に共感を覚えており、普段から御社の製品を愛用しております。そんな御社でぜひ私のやる気を活かしたいと思い、応募いたしました。

主語を「御社」にして語りすぎているため、本人の主体的な気持ちが伝えられていない。企業にとって、お客様から言われれば嬉しいかも知れないが、応募者からは、一般的な言葉ではなく誰にも負けない応募の必然性が伝わる言葉を聴きたいはず。


事例@ キャリアを語る(転職者向け)
私は、以前約5年間にわたって機械メーカーの営業事務に従事しておりました。お客様、本社、運輸会社などとの信頼関係を築くことが、最も大事だと考えました。そこで、私自身のマナーやパソコンスキルを高めるために、常に目標を掲げながら自分を向上させました。その結果、業務の効率化を次々達成できた私は、改善提案制度で社内から高い評価を受けることができました。当時、私が携わっていたのは完成品を扱う部署でしたが、私は当時から、次はものづくりのスタート地点の資材調達の仕事に携わりたいと願っていました。この経験と思いを、御社の資材購入事務で活かし、御社の業績向上に貢献したく志望いたしました。
前の仕事で工夫した点や自信をもっている点を語り、それが御社で活かせる、という観点で述べている。退職にいたる理由は様々あるが、同情で採用されるわけではないので、前向きな姿勢を応募先に示そう。


事例A 価値観を語る(転職者向け)
私は約6年間、ブティックの店員をしておりました。そこで私は、人に対する気配りの仕事以外にも、販売事務の仕事を経験しました。人と接する事は大好きですが、それ以上に私は事務に対するやりがいを強く持っていることに気づきました。予算の作成、売上・原価・経費・利益管理、社内勉強会の計画・運営、などにやりがいを感じ、簿記や販売士の勉強もしました。経費の管理では、“費用対効果”ということを意識し、エクセルを使った分析も行なっていました。また、私は、メーカーに勤める友人から聞いた品質管理手法や改善提案制度にも強く惹かれ、前職の職場に導入をしました。その会合で御社の社員の方にお会いして勉強させていただいたこともあります。これらの活動に力を入れる御社の管理部門で、ぜひ働きたいと思い、応募いたしました。
就職氷河期に社会に出た人や、転職がうまくいかずに非正社員になった人はたくさんいる。「ただのアルバイト」などと言ってしまうのではなく、仕事に対する姿勢や性格を語る。企業からみれば、非正社員だった人に対して、「年齢相応の社会常識や組織の常識を知らないのでは?」「年齢相応の仕事力を身に付けていないのでは?」ということが気になる。企業を安心させる志望動機を書こう。


事例B 性格を語る(アルバイトや派遣社員から正社員を目指す)
私は、これまで非正社員で5社の仕事を経験し、人に対する気遣いや協調性を身に付けました。相手が自分に何を期待しているか、自分は今なにをすべきかを考えて常に行動する努力を続けました。その点は、これまでの職場の上司からよく褒められました。接客業の職場では、常連のお客様に名前を覚えてもらえたり、お褒めの言葉をいただいたりすることもありました。製造業では、好きなスポーツで身につけた協調性、体力、向上心を活かすことができました。これらを活かし、御社が求人の中で掲げる「安全な食材の提供を通した社会への貢献」に私も従事したいと思い、応募いたしました。
就職氷河期に社会に出た人や、転職がうまくいかずに非正社員になった人はたくさんいる。「ただのアルバイト」などと言ってしまうのではなく、仕事に対する姿勢や性格を語る。企業からみれば、非正社員だった人に対して、「年齢相応の社会常識や組織の常識を知らないのでは?」「年齢相応の仕事力を身に付けていないのでは?」ということが気になる。企業を安心させる志望動機を書こう。


事例C 部活動を語る(学生向け)
私は、バレーボールを通して、“向上心”、“目標に向かって信じて挑戦する気持ち”、“チームワーク”を得ました。高校時代に入ったバレー部は、当初、「楽しければそれでいい」という風潮がありました。でも、強くなりたいと考えていた私は、まず、朝や休日の自主練習を続けて力をつけてゆきました。次第に自分の成長に対する喜びや達成感を感じ始めた頃、周りの部員たちにも少しずつ影響が出始め、部の雰囲気が変わり始めました。そして2年の夏、私は部長になり、部員たちととことん話し合いました。私は、「一度でいいから全力で取り組んで結果を出してみよう」と繰り返し伝えました。そして、翌年の県大会で準優勝するという結果が出せました。大学時代は、経済学の勉強に力を入れ、会社を強くする人材になりたいと考えてきました。御社は、業界第2位だという点に、実は魅力を感じております。私は、御社を業界トップにすることを目指して、御社で挑戦してゆきたいのです。
学生は残念ながら、応募先企業を評論するだけの人が多い。大事なのは企業で活かせる自分の人柄を伝えること。「野球をしていました」「キャプテンでした」というレベルでは、企業に伝わらない。「どんな目標を立てたか」「そのプロセスでどんな工夫をしたか」「どんな教訓を得たか」などを企業は知りたがっている。単なる思い出話にならないように、そして、「他社でもいいじゃないか」と思われないように、一社ずつ、語り方を工夫しよう。また、伝えたいキーワードには、“”や【】をつけるなどして、目立つ工夫をしよう。
キャリアデザインオフィス・マイダ への
お問合せは  ymaida4@aol.com または 
ymaida3@yahoo.co.jp



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