キャリア・コンサルタント、キャリアカウンセラー 2級キャリア・コンサルティング技能士 毎田雄一 キャリアデザインオフィスマイダ

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面接のマナー
面接は、あなたと企業の採用担当者が直接会って、互いの印象を確かめ合います。
つまり、面接の合否は、相手に良い印象を持ってもらえるかどうかに掛かっています。そして、初対面の人に対する第一印象は、たった6秒で決まると言われています。
面接では、「どんな受け答えをするか」よりもまず、「相手に良い印象を与える」ことが大事です。それができて初めて、話す内容を聞いてもらえるのです。面接では、社会人として、相手に良い印象を与えるビジネスマナーを発揮しましょう。

「メラビアンの法則」



相手に与える第一印象は6秒で決まる

「人は見た目じゃない。深く付き合ってみないと分からない」とよく言われます。私もそうだと思います。でも、仕事の場面では少し違うようですよ。

例えば、あなたがどこかのショップやレストランへ行ったとしましょう。店員さんの態度を見て瞬時に、「この人は信頼できる・信頼できない」とか「この店は感じが良い・感じが悪い」と感じた経験はありませんか?

悪い印象をあなたに与えた店員さんはひどく疲れていたのかも知れません。または、前のお客様にひどく怒られた後かも知れません。でも、あなたは、“あなたにとって”“今、良い印象かどうか”が大事で、それで判断しているはずです。

つまり、仕事の出会いは一瞬が大事なのです。瞬時に良い印象を相手に与えることができれば、例えば、取引相手なら良い商談ができたり、先輩なら親切に仕事を教えてもらえたりします。逆だと、商談が成立しなかったり、先輩からは「やる気がなさそうだから、教えてもすぐに辞めるかも知れない」と誤解されたりします。

面接で印象が決まる6秒といえば、相手に会って挨拶をして、お辞儀をして椅子に歩み寄って座って。もうそれだけで、実は、相手に決定的に印象を与えてしまっているのです。座ったとたんに、「今回は縁が無かったということで」と言われて帰されてしまうこともあり得るのです。
もしあなたが採用担当者なら、どの人に最も「良い印象」を感じますか?


印象の壁は93%

「メラビアンの法則」では、相手に与える第一印象を決める要因は、右のグラフの内訳だと言われています。

「見た目の印象」・・・服装、髪型、姿勢、表情、柔らかな目つき、歩き方、座り方、お辞儀、などがこれに当たります。はつらつとした元気な印象を鏡やビデオを使って練習してみましょう。

「声の印象」・・・明るさ、適度な大きさ、落ち着いて聞きやすいスピード、言葉遣いの適切さ、などです。これも仕事の中で自然に身に付くものですが、一度練習してみましょう。自分が思っていることと、人が感じることとは違います。

「話す内容」・・・本当は、面接でこれを聞いて欲しいですよね。でも、良い印象を与えてはじめて、耳を傾けてもらえるのです。つまり、残念ながら話す内容には、印象というフィルターが掛かってしまうのです。相手が好感をもってくれれば、たとえ緊張してうまく話せなくても、好意的に受け止めてもらえる可能性も生まれます。
  
第一印象を決める要因 




挨拶とお辞儀で相手に好感を与える

印象を良くするための基本は、挨拶とお辞儀です。おざなりな挨拶やお辞儀をされて却って気分が悪くなったという経験はありませんか?仕事のシーンでは、もちろん、相手に好感を与える挨拶とお辞儀が大事です。

ところで、挨拶とお辞儀は別のものです。普段忙しいとつい、お辞儀しながら挨拶をしてしまうことってありますよね。でも、それは、床に向かって挨拶をしているようなもの。しっかり相手に向けた挨拶とお辞儀でなければ、相手は自分に挨拶とお辞儀がされたと気づかない場合もあります。面接では、挨拶とお辞儀はしっかり分けて行ないましょう。

ビジネスマナーでは、お辞儀は一般的に3種類あると言われています。「会釈」「普通礼(敬礼)」「最敬礼」と呼ばれ、一直線に伸ばした身体から、上半身を丸くせずに、腰からそのまま前へ倒します。視線だけが先に下がっていくと上半身が丸くなり若々しさに欠けるお辞儀になってしまいますから気をつけましょう。まっすぐ前を見ている視線は、上半身の傾きとともに自然に下方へ落ちてゆきます。上半身を倒す角度は、それぞれおよそ、15度、30度、45度、と言われます。ただ、人によって体形の違いがありますから、自分に合った一番美しいお辞儀をすることが大切です。

挨拶は相手に聞こえるように。お辞儀は相手から見えるように。
挨拶とお辞儀を分けて行なう。

@相手の顔を見ながら挨拶。
A最後まで挨拶を言い切ったらお辞儀。
B頭を上げてから最後にもう一度相手を見る。


「失礼します」「お疲れ様です」などの挨拶の後、使われるお辞儀は“会釈”。「こんにちは」「おはようございます」「○○○○(名前)です。どうぞよろしくお願いいたします」などの挨拶の後、使われるお辞儀は“普通礼(敬礼)”。「ありがとうございました」「失礼しました」「申し訳ありません」などの挨拶の後、使われるお辞儀は“最敬礼”。




面接のマナーの流れ

面接を受ける企業の建物が見えた時から、既に面接は始まっていると気を引き締めましょう。建物に入る時の立ち居振る舞い、受付での挨拶やお辞儀や表情など、すべて社員から見られています。車で行く場合は、駐車場への車の止め方に気をつけましょう他の車に配慮しながら、また、斜めにならないように。

受付担当者や応接室・面接室を案内してくれる社員、お茶を出してくれる社員、廊下ですれ違う社員もすべて、あなたの先輩になるかも知れない人たちです。採用担当者には、そういう社員からの参考意見が入ることも珍しくありません。

@応接室・面接室は、ドアをノックし、「どうぞ」と声が掛かってからドアを両手で開け閉めします(あなたが採用担当者より先に入室して待つ場合は、面接では下座に座って待ち、採用担当者が入ってきたら即座に立って挨拶とお辞儀をしましょう)。

Aドアを両手で閉めたら、すばやく採用担当者に対して身体の正面を向け、「失礼します・失礼いたします」と挨拶、そして続いて会釈をします。両手の指先は常にまっすぐに伸びているように気をつけましょう。基本は、手が身体の横(中指がズボンの縫い目)ですが、前で両手を組みたい場合は、右手に左手を被せます。この場合は指先が目立ちますから、しっかり指を伸ばしておきましょう。

B下を向くことで猫背になってしまわないように、前を向いて歩き、椅子の横まで来たら立ち止まって、名乗ります。「○○○○です・○○○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」。続いて普通礼(敬礼)をし、頭を上げてしっかり相手を見ます。

C「どうぞお掛けください」と椅子を勧められたら、「ありがとうございます」とお礼を述べて座ります。深く腰をおろしすぎると姿勢が悪くなったり足がきれいに床に届かない場合もありますので、浅く腰をおろすのがコツです。背筋を伸ばし、柔らかい視線で採用担当者を見ましょう。男性は両膝をやや(握りこぶし2つ分程度)開き、膝から下は垂直に床におろします。手は軽く握り、腕に力を入れすぎないようにストンと両脚の上に乗せます。女性は脚を閉じて座り、両手を重ねます。右手に左手を被せ、指は先まで伸ばします。この姿勢が基本形ですが、面接の途中で、多少の身振り手振りや、相手の話に身体で反応するなど、自然な動きをするよう努めましょう。ただ、要所要所では、基本形に戻ります。

D面接の途中で採用担当者から褒められると、思わず謙遜(否定)してしまいがちですが、面接は自己PRです。自分の良さを判ってもらうための売込みですから、褒められたら、“謙虚”に、「恐れ入ります・ありがとうございます」とお礼を述べましょう。「今日はわざわざ来ていただいてありがとうございます」などと採用担当者から言われた場合も、「こちらこそありがとうございます」と応じましょう。

E面接が終わる際には、「(本日は)ありがとうございました」とお礼を述べます。その挨拶は立ってするのが正式です。座ってとっさにお礼を述べた場合でも、改めて椅子の横に立ち、「(本日は)ありがとうございました」とお礼の挨拶を述べます。そして最敬礼です。

F最敬礼から頭を上げ、一瞬相手を見てから後ろを向き、姿勢を正して出口まで歩きます。猫背は後ろから見ても見苦しいので気をつけましょう。

Gドアの近くで振り返り、「失礼します・失礼いたします」か「失礼しました・失礼いたしました」と挨拶し、最敬礼します。ここは、商談で言えば、最後の別れ際。深々と気持ちを込めてお辞儀しましょう。にこやかな表情も忘れずに。

H受付にもお礼を述べて、帰りましょう。建物が見えなくなるまでは気を抜かず。採用担当者があなたの後姿を窓から見ていないとも限りませんからね。建物を出てすぐのくわえ煙草も厳禁です。

社員は採用担当者に限らず、誰もが良い新人を採用して欲しいと感じており、採用面接には少なからず関心を持っています。
面接は“自分という人材を相手企業に売込む商談”です。採用担当者を“お客様”だと思って、好感をもたれるようにマナーを発揮しましょう。

ビジネスシーンで歩くスピードは、“1秒に2歩”。ダラダラ歩いて「やる気が無い」と勘違いされないように気をつけましょう。
面接は、“謙遜”して相手の言うことを否定するのではなく、“謙虚”にお礼を述べて肯定しましょう。商品の売込みと同じです。
キャリアデザインオフィス・マイダ への
お問合せは  ymaida4@aol.com または 
ymaida4@infoseek.jp


猫にまたたび人にはキャリア―



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