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2011年1月7日(金)
犬も歩けば棒に当たる

あけましておめでとうございます。

年が改まり、私は町内会の初総会で会計に選ばれました。例年は60歳代の人が選ばれることが多いので、私は今年は地域PTA会長の残りの任期を勤めるのみと思っていたので、私に票が集中したことに驚きました。

でも、滅多にできない経験です。吉と出るか凶と出るか分かりませんが、400軒超の町内の皆さんのために力を尽くします。

これをことわざで、「犬も歩けば棒に当たる」と言います。幸運にしろ不運にしろ、行動しなければ何も身に降りかかってくることは無いのです。キャリアの考え方からすると、人生には無駄な経験は何一つ無いのです。これから先の1年で経験することは、きっと後の人生で活かせる時が来るでしょう。


雪をいただいた白山

2011年1月15日(土)
著書の全国出版が決まりました。

昨年10月から執筆原稿を世に出してくれる出版社探しをしていました。35社に提案を行ない、この度ようやく、意気投合できる出版社が見つかったのです。東京都文京区本郷にある「本の泉社」です。3月末の出版を目指してスケジュールも提示されました。

「縁は異なもの」と言いますが、編集者が最初に原稿を読み、編集会議(経営会議)でリスク回避のために却下されるという他社とは異なり、本の泉社は、比留川社長が最初に原稿を読んでくださいました。当初は「ことわざの本は出しても売れないんですよ。でも原稿を読んでみます」という反応だったものの、原稿を読み終えて出版を決めてくださるという、他社とは異なる順序でした。

人生において、また新たな経験ができる喜びを感じています。
この経験は、就職活動に似ていると思います。原稿(書類)を携えて、出版社に飛び込み応募をするのです。その際には、第一印象が大事です。それが悪ければ相手にされなかったでしょう。はつらつとした印象を持ってもらうことを心がけました。1社ごとの反応に一喜一憂しないことも大事です。縁が無ければ断られますが、縁のある出版社は必ず存在すると信じていました。日本には出版社が約3000社あるそうです。成果を出すまで諦めないでやり続けるのが仕事であり、私にとって出版は趣味ではなく、仕事という位置づけだったのです。


2011年3月15日(火)
大変な惨劇に言葉を失っています。

3月11日に東日本を襲った惨劇に対して、呆然自失です。当日、私は今月末の著書の発行に向けて、現行の最終校正を行なっていました。

そして、明らかに時代が変わったとも言える大きな出来事に際して、私は、あとがきに急遽一文を加えることにしました。

恐らく発行は遅れるでしょう。3月25日の発行予定でしたが、印刷所も紙を保管している倉庫も被災したそうです。また、物流が寸断されている現在、原稿を贈る際に「何日に届くという保障ができませんが、それを承知の上で出してください」と宅配便営業所の窓口で言われたのです。今は、本を出してもじっくりと読む気持ちの余裕も時間も無いでしょう。運を天に任せていきたいと思います。

東日本の皆さん、今は西日本が皆さんを支える時だと思います。今は募金しか思いつきませんが、できることは何でもするつもりです。




タイトルと表紙が決まりました。
2011年4月1日(金)
社会福祉協議会で行なった研修が報じられました。

先月1日、能美市社会福祉協議会・根上支部で、様々なボランティア団体のメンバーによる交流研修会が行なわれ、講師として招いていただきました。

ボランティア団体にとって、仲間の輪が広がりにくいという悩みを常に抱えています。「ボランティアは特別な人たちが行なう大変なもの」などというイメージで捉えられている限り、仲間の輪は広がりにくいと言えます。研修では、まず「ボランティアをしていて嬉しかったことや楽しかったこと」を4名ずつのグループに分かれて話し合い、続いて、「ボランティアという言葉を辞書に載せるとするとどんな説明にするか」を話し合って、発表してもらいました。

世間では人に奉仕するという面ばかりが取り上げられますが、ボランティア活動をしている当事者にとっては、人との出会いや人生の充実など、自分にとっての利点が大きいことが再確認されました。
当日の様子は、能美市社会福祉協議会の会報で報じられ、能美市内全戸に配布されました。


2011年4月20日(水)
著書発売開始です。

「猫にまたたび人にはキャリア 仕事に活かすことわざ」。このタイトルです。

昨年7月に執筆を始め、10月から出版社にアプローチを開始し、年末に「本の泉社」の比留川社長と出会い、年始に出版が決まりました。編集者の森さんと初稿から第3稿までをやり取りし、タイトル・表紙・帯の文言を決めていきました。そして、春に出版したいという計画が実現しました。

3月発行予定から1ヵ月ほど遅れましたが、五月病の時期に合わせて「仕事に悩む人にお勧めの本」コーナーを設けてくれる書店もあります。ありがたいことです。仕事に悩む人、部下を育てる管理職、就職活動中の人、学校の先生、親、ことわざ愛好者など、幅広い人に読んでいただきたい本です。

帯は、「働く人に元気を与える『ことわざ』の新解釈」! 仕事とは? 企業とは? 上手な人付き合いとは?
です。裏の帯にも文言があり、次の通りです。「仕事のことで悩むのは、あなただけじゃない! 人々は昔から働き、悩み、そして掴んだ教訓を『ことわざ』として後世に残してくれました。もう、一人で悩むのをやめて、上手な働き方の知恵にふれてみましょう。」




帯を加えた表紙です。
2011年5月14日(土)
短大でキャリアガイダンスを行ないました。

5月11日(水)、小松短大でキャリアガイダンスを行ないました。同短大へはかつて、キャリアカウンセリングやキャリアガイダンスのために週に一度訪れていたことがあります。今回は90分間の授業として、航空ビジネスステージとIT&オフィスステージの1年生を対象に行ないました。

講座のタイトルは著書名から付けました。「猫にまたたび人にはキャリア 仕事とは? 会社とは?」としました。

なお、当日は北國新聞と北陸中日新聞が取材をしてくれ、後日紙面に載りました。ただ、両紙とも90分間ではなく、それぞれ一部を取材して帰りましたので、紙面を読むと内容の紹介が充分ではない気がしますが、しかたのないことなのでしょう。

北國新聞 2011年5月12日 朝刊
      

北陸中日新聞 2011年5月13日 朝刊

     

なお、小松短大のホームページでは、次のように報告してくれています。

講座の内容は単なる就職対策にはとどまらず、キャリアを積むために必要な心構えや、職業人生活を通じて得られるもの、企業の求める人材、企業の規模と働き方の関係など、学生一人ひとりが将来を設計する上で大いに参考となる情報が盛りだくさんでした。




著書出版を知らせる案内はがきです。

2011年6月14日(火)
チームワークを高める職場のコミュニケーション向上研修


先日、製造業の企業に勤める社員を対象に、石川県鉄工機電協会で研修を行ないました。タイトルは、「チームワークを高める職場のコミュニケーション向上研修」です。
相手に伝わるコミュニケーションの取り方や、ブレイン・ストーミングを使ったボトムアップ型ミーティングの演習などを行ないました。

当日は30社から62名が参加してくれたのですが、株式会社北都鉄工の教育担当者・小堀貴宏氏より、参加者の感想が送られてきました。ありがたいです。同社からは、今年度の新入社員2名が参加してくれていました。
ちなみに、株式会社北都鉄工は、橋梁・天井クレーン・水門などを手掛けるメーカー企業です。

<1人目・女性〜感想の抜粋>
今回講演を聞いて、“話し上手”“聴き上手”になるためには、第一に相手を不快にさせない態度を心がけることが必要であると知った。通常の業務でのやり取りはもちろん、たくさんの人が集まるミーティングや会議の場でも共通することだと思う。グループワークを行なった時は、初めて会う人が集まったにも関わらず、意見が非常にスムーズにまとまった。相手との信頼関係を築くことを念頭に今回学んだことをこれから生かしていきたいと思う。

<2人目・男性〜感想の抜粋>
今回の講演会では、実際にブレイン・ストーミングを用いたミーティングの練習ということで、様々な年齢の人と一緒に行なった。そこで自分は会議の進行役を負かされた。冗談半分で出したアイデアから良いアイデアが生まれるケースもあり、ブレイン・ストーミングの4大原則がいかに重要であるかもわかった。これからの社会人生活で、今回学んだ事を当たり前のように出来るよう、一つひとつ意識していきたい。




株式会社北都鉄工本社全景
(同社HPより)

 
2011年6月15日(水)
人は情の下で立つ

人との出会いは、嬉しいものです。また、とてもありがたく思える出来事もあります。

今年4月、著書「猫にまたたび人にはキャリア 仕事に活かすことわざ」(本の泉社)を出版しましたが、知人が買って読んでくださり、また、暖かい感想をくださることも多々あります。

さらに、ホームページで取り上げてくださる方もいらっしゃり、感謝の念を禁じえません。人は支えあって生きていることのありがたさを実感するこの頃です。

ホームページは、下記の方が取り上げてくださいました。

竹田雅宏氏(NACS日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会)
実は中学時代の同級生です。
 「知ってる人が本を出版しました」
 「猫また人キャリを読んで知った事」

安藤ゆかり氏(ソーシャルスキル教育株式会社)
以前に大阪で開催されたキャリアコンサルタント向け研修でお会いしました。
 「井の中の蛙大海を知らず」

ありがとうございます。

2011年6月24日(金)
ホームページが新しくなりました!

6月8日に、埼玉県の春日部青年会議所からお招きいただき、交流研修会の講師をさせていただきました。
担当の橋本和伸氏(株式会社光電社・代表取締役)は開催準備のために大変な労力を使ってくださったばかりか、事後にホームページのデザインを変更してくださいました。実はそれが橋本氏の本職なのです。見違えるばかりの出来栄えに感激しております。

橋本様、そして、春日部の皆様、ありがとうございました。

2011年10月3日(月)
ジョブ・カード制度は現状の最善策か
国が求職者向けに実施する「職業訓練」の有効性が問題になっています。つまり、せっかく莫大な税金が投入された職業訓練を受けても、求職者の就職には直接結びつきにくいという指摘が以前からなされているのです。

そのため、厚生労働省は2008年より、ジョブ・カード制度を導入しました。
これは、職歴や職業訓練歴などを詳細に取りまとめ、キャリア・コンサルティングにおいて公的に証明することで、求職活動のサポートにしていくという狙いです。


このたび私はジョブ・カードの署名ができる権限がもらえる講習に参加し、登録証を受け取りました。その際に感じたことをレポートします。

まず、この制度を実施するためには、求職者に対して公的に証明できる「キャリア・コンサルタント」が随所に配置されている必要があります。そのため、厚生労働省は、従来の「国家資格キャリア・コンサルタント(キャリア・コンサルティング技能士)」や「標準レベルキャリア・コンサルタント(民間資格のキャリア・コンサルタント)」と分けて、ジョブ・カードに署名ができる「登録キャリア・コンサルタント」というものを急増させる取組みを続けてきました。

つまり、厚生労働省が全国の都道府県で実施する1日(約7時間)の講習を受ければ、誰でも「登録キャリア・コンサルタント」という名称が与えられるのです。ただし、キャリア・コンサルタントと名乗ってはいますが、その業務の範囲は公的にはジョブ・カードの作成支援と証明のみに限定された存在です。

ただ、ジョブ・カード制度の導入時の狙いは、履歴書・職務経歴書に替わるものとして企業に認めてもらいたいということがあったようですが、残念ながら企業のジョブ・カードに対する認知度はそれほど高くはありません。しかも、政府の事業仕分けにおいて“廃止”という判定がなされました。ところが、菅前首相が復活させて、今日も継続している制度なのです。

実は、私は申し訳ないことにこの制度は早晩廃止されるだろうと見ていたため、これまで講習を受けていませんでした。しかしながら、先日7時間の講習を受けながら感じたのは、ジョブ・カードは、現状では最善の制度かも知れないということです。

企業がほとんど認めていないジョブ・カードのどこに意義があるのかと言えば、その書類を作成するプロセスを通して(カードと呼ばれる書類一式を記入するのは求職者本人です)キャリア・コンサルティング的に関わることで、求職者の自己理解を深めさせ、自信を持たせるという意義があります。


当然のことですが、自分の経歴に自信が持てない求職者は、即戦力を求めることが多い中途採用の応募先企業にとって、あまり魅力的と思われにくい傾向があります。職業訓練を受けることで仕事に対する前向きな姿勢を持ち、ジョブ・カードを作成することで職歴に表れない強みまで自覚する、ということは、確かに求職者にとっては大事なことでしょう。

ただし、私が受けた講習会、キャリア・コンサルタントの資格を持つ者は十数パーセントに過ぎず、ほとんどの人は、キャリアやカウンセリングについてあまり経験が無い人たちでした。私の隣に座った人もそうで、「こんな大事なことをわれわれがキャリア・コンサルタントと名乗って実施しても良いものか」と疑問を口にしました。私は、「この業務を忠実に行なうこと。それ以外は逸脱しないこと。」というアドバイスをしました。

ジョブ・カード制度の不備を指摘するのは簡単なことです。でも、それを廃止したとしても、代案は無いのです。制度導入以前の状態に戻るだけ、つまり、職業訓練を受けることの意味が求職者にも企業にも理解されず、直接の就職には結びつかず、就職氷河期に社会人となった世代の人々に対する支援策がないままに放置される、という状態です。


雇用情勢の深刻な問題があることははっきりしており、他にそれを解決するための妙案が無い以上、例え欠点があるとしても、ジョブ・カード制度を続けていき、制度を改善させていくしか方法はないのかも知れません。

2011年10月6日(木)
袖振り合うも他生の縁
北陸中日新聞の「金沢中日文化センター」で、10月からの新講座の講師を務めることになりました。

祖で振り合うも他生の縁と言います。この講座をすることで、受講者や他の講師陣、センターのスタッフなどと、素晴らしい出会いがありますように!

講座のタイトルは、「暮らしに役立つ“ことわざ” キャリア・アップ」です。受講者相互の出会いと関わり合いを大切に講座を進めていきたいと思います。



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